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音楽物語「やまなし」音源公開しました

音楽物語「やまなし」無事に終演いたしました。 福井という初めての土地で、会場いっぱいのお客様が、30分もの間この音楽の世界に浸り耳を傾けてくださいました。


今回の作品はこれまでで1番の大作になりました。 自分としては、曲を書き出す前に最初にイメージする音の源泉のようなものを、初めてちゃんと音の形にできたと感じ、とても嬉しく、また感慨深かったです。 日本語そのものが持つメロディーやリズムと、音楽的な旋律との間を探って、「楽器がお喋りする」というような試みもしました。演奏者の方たちが色々と弾き方を研究して下さったこともあり、なかなか面白い表現ができたのではと思います。 また、楽器と呼応するかのように朗読パートを入れていたのですが、こちらも朗読家の岡田さんが色々と研究して下さり、朗読と音楽とを見事に一体化してくださいました。 改めて、自分は素晴らしいプレイヤーの方々に恵まれているんだなぁと感謝感激でした!

さて、この「やまなし」の音源が公開されましたのでお知らせいたします。 30分という長い作品ですが、よろしければお聴きください。 下に、プログラムに書いた一言を掲載しておきます。 ***** 「やまなし」は不思議なお話です。ちょっと読んだだけではよくわからないし、「クラムボン」って何?などの疑問もでてきます。

 でもこれは幻燈。

 この箱庭のような世界に、蟹も、魚も、かわせみも、やまなしも、全ての登場人物は意味をもって置かれ、存在し、生かされているはずです。

 「私」の眼差しで彼らを見ていくとき、何かたまらない愛おしさのようなものが込み上げてくるように思います。

 音楽と朗読と共に、ゆっくりとこのお話の世界を感じてみてください。



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